伏姫籠穴

江戸時代の作家である滝沢馬琴(曲亭馬琴)の代表作「南総里見八犬伝」は有名ですね。 NHKの人形劇「新八犬伝」で、黒子の九ちゃんも紹介していた伏姫の籠穴が千葉県富山町の富山中腹にあります。 アクアラインが開通したので、神奈川方面の人も富山町には行くのは容易になりました。 安房領主里見義実の娘、伏姫が玉梓の呪いにより犬の八房と夫婦になって籠ったと言われる洞穴が、 この伏姫の籠穴です。その後、伏姫と八房が死ぬ時、身につけていた数珠の八つの玉が飛び散って, 八犬士になるのではなかったかな。8つの玉には「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の文字が それぞれ書いてある。儒教的ですな。 そもそも、「南総里見八犬伝」は完全な創作なので、明らかにこの穴はいかさまなのは 誰もが認める所なのだけど、かなり昔から、いかさま観光地として生き残っているところが素晴らしい。 今はかなり立派に整備されて、穴の中には大きな玉が鎮座しています。 穴に向かう山道は、まさに魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈(ばっこ)しそうな怪しい雰囲気。


籠穴遠景。写真の右側に穴の上部が少しだけ見える。


穴の中には大きな玉が。

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