天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫の 邇邇芸命(ににぎのみこと)が降臨したと記紀に伝えられている高千穂(たかちほ)の峰が 実際どこであったのかに関しては、 霧島高千穂峰説と高千穂峡説の間で論争が繰り返されてきた。 本居宣長は両方であったという折衷説まで出している。 邪馬台国が九州にあったか大和にあったかという論争 などに比べ、 天孫降臨の地がどこであったかなど、今や話題にもならない。 観光地としては高千穂峡の方が有名で、交通の便も良い。 天の岩戸とか、それらしい名所も多い。 片や、霧島高千穂峰の方はやや影が薄い感じである。 簡単には近寄りがたい場所にあることもその理由の一つかも知れない。
高千穂峰の頂上には、天孫降臨の際に邇邇芸命が突き立てたという 天の逆鉾が立っている。 しかし、高千穂峰の頂上までいくのはなかなか大変である。 (標高1574メートル)
(参考)広辞苑:たかちほのみね
御鉢と高千穂峰の間の鞍部から高千穂峰を望む。
高千穂峰頂上。天の逆鉾が立っている。
天の逆鉾にズーム。
天の逆鉾の柄の部分をズーム。
天狗のような面が表裏に彫られている。