青森県新郷村のキリストの墓は昔から有名で、この辺りの観光の目玉になっている。 新郷村に合併する前は、ここは戸来(ヘライ)村であった。 昔、雑誌かなんかで、戸来はヘブライのなまりで、青森にある九戸から一戸までを 経由してキリストは戸来に来たのだと書いてあったような気がする。 戸来の近くには十和田湖があるが、その文字には十字架がいっぱい。 先ず「十」はそのままで、「和」は足し算の記号だから+(プラス)で、 更に「田」では丁寧に十字架を四角で囲んでいる。八甲田山もクロスが2つある。 青森県でりんごの栽培が盛んなのは, エデンの園を模したからだと言う。 いしかわじゅんの「約束の地」という漫画にもキリストの墓の話が出て来る。
キリストの墓が発見されたのは、昭和10年、天津教の教祖, 竹内巨麿らが村にやって来て、 小山の上の土の盛り上がりを見て、これは「竹内文書」に書かれているキリストの墓である というような事を言ったことによるそうである。 他にも彼が見つけた釈迦の墓とモーゼの墓がそれぞれ青森県五所川原市と 石川県押水町にある。 ここらへんの経緯はいろいろな本に詳しく書かれている。 その後, この辺りで唄われる意味不明の民謡がヘブライ語だったとか、 いろいろな風習がユダヤ人のものと同じだとかいろいろな事実が判明する。 詳しくは、当地に小さな展示館があるので訪ねて見て下さい。
現地は現在, 良く整備されており、キリストの墓と、 キリストの身代りになって十字架に張り付けになった弟イスキリの墓のそれぞれに 十字架が立っている。小さいさいせん箱が置いてあって何故かさいせんがあげられている。
(参考文献)
田中勝也「異端日本古代史書の謎」大和書房
原田実「幻想の超古代史」批評社
いしかわじゅん「約束の地, 憂国」新潮社
別冊歴史読本特別増刊「古史古伝論争」新人物往来社
新郷村入口
キリストの墓は丘の上
隣接する展示館の中の不気味なマネキン人形。
ユダヤ人と共通するこの辺りの風習を表しているらしい。
おみやげは「キリストせんべい」「清酒キリストの里」「アマランザスクッキー」
「アマランザスせんべい」。訪ねる前にきっとキリスト煎餅とかキリスト饅頭とかあるんだろうなと
予想していたけど、やはりあった。