ある晴れた日、突然雷鳴が轟き、目覚めよと呼ぶ声が聞こえた。
「万民に代わって、日本の特異点を探訪せよ。」
そのとき私は、インターネットに対して、私にできることが
やっと分かったような気がした。
それでも、それは苦難の道のりであった。長年荒野をさ迷い収集した特異点で ホームページを作ったが、 ほとんどアクセスが無かったのである。 何度も、何度も、あの声は幻だったのでは無いかと疑った。 でも、綺麗な幻。あれほど、綺麗な幻なら、だまされてもいいかなと思った。
幸福の王子の像は朽ち果て、もう誰からも見向きもされなかった。既に、みなから 忘れ去られていた。その時、たくさんの白い天使が降りて来てこう言った。 もう十分。もう、これ以上努力しなくてもいい。 王子は, 人間の認識の遠く及ばない場所で, 永遠に変貌しようとしていた。 僕が、インターネットでリンクを張るまでは・・・・。